心のバランス
2007-01-29
先日、ある制作会社社長の方が女優志望の女の子達を連れてSLAのレッスンを見学に来られました。これからプロダクションを立ち上げるそうで、抱える女優さんやタレントさんのレッスンの場を探しているとのことで。
そして後日その方とお会いし、お話をさせて頂きました。
社長も女の子達もSLAのレッスンに非常に惹かれたそうです。
色々と話もさせていただいたのですが俺も普段から気になっているが話題に上りました。
社長は仕事柄色んな人と知り合うそうですが、『心に傷を持った子達』『心の病んだ子達』も多いそうです。そういった子たちを見ていて、『自信を持って生きてもらいたい』『強く生きて欲しい』と思うそうです。そこで自己啓発の類にも興味を持っていたそうですが、その観点から見てもSLAのレッスンにとても感じ入ったそうです。
今、やはり『心のバランス』が崩れてしまっている人、『思いやり』を知らない人、人とコミュニケーションが取れない人、自分を表現出来ない人が本当に多いと思います。
何が原因かは色々なものがあると思いますが、『ではどうしたらいいか?』を考えたときに俺は人間形成の場が必要だと思っています。
人が本来子供のときに経て来るべきだった課程、感じるべきだったこと、やっておくべきだったことなど、沢山あると思います。しかしその必要なことをもしちゃんと消化できてなければその歪みは後々必ず表面に表れてくる。
いじめの問題にしてもそうだと思います。
俺が小さな子供の時には友達とケンカをして仲直りして仲良く遊んで、またケンカをして・・・、ということがよくありました。そしてそこから学べることも沢山ありました。
人との付き合い方、人の気持ち、言って良い事と悪いこと・・・。どれ位殴ったら相手が泣くか、自分は泣いてしまうか、どれ位痛いのか・・・等々。
そういうことがちゃんと分かっているのといないのとでは全く違ってきます。
社長も他に数ヶ所のワークショップ(演技のレッスンや自己啓発など)見てきたそうですが、その上でSLAのレッスンに自分の所の子達を通わせたいと言っていました。
SLAは俳優のトレーニング場です。単にセリフの言い方が上手くなる、感情が出せるようになるというものではありません。
人間形成の場です。
レッスンを見ていると、その人の良いところも悪い所も見えてしまう。それはトレーニングが進めば進むほど心の中にも触れていきます。自分を見つめ、自問自答し、自分で答えを出していかなければなりません。
スムーズにいかないことももちろん沢山あるから当然辛いこともある。しかしその経過こそが自分で自分を作る、自分の人生を作ることに必要な土台になることだと思うんです。
うちのレッスンに継続して参加し始めると、ほとんどのはドンドン顔が変わっていきます。普段の表情が明るくなり、目には力が表れてきます。身体の内側も外側もエネルギーの循環が活発になります。
俺は人が良い方へ変わっていく姿をもっと沢山見たいと思う。
Suit & ・・・
2007-01-27
すっかり更新の間が空いてしまったけど、ここ最近の俺の必須アイテム。
スーツ、手帳、ペン、名刺、等々。
俺は一流を求めて進んできた。本物になりたいと思ってやってきた。
今週師匠は俺にある出会いをプレゼントしてくれた。
一流の人との出会いを。
その人は初めて会ったその日に俺に色んなことを教えてくれた。
いろいろなことを様々なエピソードや体験談などをまじえてあらゆる角度から投げかけてくれた。
その中の言葉の一つ。
『一流になるには一流の人と仕事をすること』
もっともだと思った。
こんなにシンプルで明快な答えは無い。
日々実戦で『人間 岡 雅史』を磨いております。^^v
LESSON 5 素直さ
2007-01-20
演じるために必要な、しかも大事な要素として『素直さ』があると思う。芝居に限らず、芸術全般に関して言えることだと思うけど、ある作品が嘘や能書きで塗り固められたもの、上辺だけの薄っぺらなものであれば、それには人は感動しない。
『演じる』こととは『生きる』こと。
自分自身が今ある自分の状況を素直に受け止められるか。
自分の状態を素直に受け止めることができるか。
人の意見、言葉を素直に聞けるか。
自分自身に素直でいるか。
今自分の中にあるものを素直に表現出来るか。
あらゆるものから逃げずにそれらを直視できるか。
これは自己を肯定する上でも大切なことだと思う。
人は誰でも出来れば苦しむことは避けたいはず。素直になれずに自分の楽な方へと都合のいい解釈や考え方ばかりしてしまいがちだ。でもそれでは前には進めなくなる。何かあれば他人のせい、環境のせい、タイミングのせい・・・、責任転嫁はいくらでも出来る。それは“大人”になればなるほどもっともな理由付けをすることが出来る。
そしてそれが積み重なれば『逃げる』癖がついてしまう。
自分自身や物事をちゃんと見て正面から受け取ることが出来なくなってしまう。いつしか身体と心もそれに慣れてしまう。
素直でいること、そして全ての物事をポジティブ(前向き)に捉えて前に進んでいくこと自体が『戦い』なのかもしれない。しかしそのことが身体の中にあるからこそ、アーティストは人の心を打つ作品が作れるのではないかと思う。
それは俳優で言えば、セリフ一言、立ち姿のワンショット、一瞬の目の表情にも現れる。
俳優のトレーニングを受けるにあたっても、素直かそうでないかでその差はハッキリ出る。(もちろんそれだけではないけど^^)
やっぱり『俳優修行=人間修行』ということを改めて感じる。
公園で練習
2007-01-15
俺はセリフを入れる時、練習をする時、公園へ行くことが多いです。今は冬ですごく寒いけど・・・、それも最初だけ。ジッとしていることはほとんど無いし、身体が動いてないときでも内側は動いているので寒さは気にならない。必要があれば、どこか部屋を借りたりもするけど最近はほとんど外です。
練習の合い間にフッと気が付くと、小鳥なんかもいて見ているとそれだけでリラックスできる。気持ちをなごませてくれますね〜^^

以前はよく代々木公園で練習したりもした。あそこは色んな人たちがいて、お笑いのネタを研究している人、ミュージシャン、役者志望の人、ジョギングする人、デートしてる人、住んでる人・・・等々。
以前代々木公園で発声練習をしていたら、かすかな弱弱しい声で、
「おねがいしますよ〜。明日は朝が早いんですよ〜。かんべんしてくださいよ〜・・・」
と聞こえてきた。あたりは真っ暗。俺も大きな声を出すのでなるべく人のいないスペースを選んで練習していた。弱弱しい声は、俺の出す大きな声と風が木の枝を揺らす音の間を縫って耳に入ってくるが最初は何だか良くわからず、俺は構わずに大声で発声練習をしていた。しかしやっぱり合い間合い間で
「おねがいしますよ〜・・・」
と聞こえてくる。
声のする方へ行ってみると、公園で生活をしているのが明らかなオジサンが屋根つきのベンチに横になって、
「おねがいしますよ〜。明日は朝が早いんですよ〜。かんべんしてくださいよ〜・・・」
と繰り返していた。
ちょっと気味が悪い気もしたが、オジサンに聞いてみた。
「あの〜、俺に言ってるんですか?」
するとオジサンは、
「おねがいしますよ〜。かんべんしてくださいよ〜、寝られないよ〜、明日は5時に起きないといけないんだよ・・・」
やっぱり俺に言っていたようだった。
それ以来、俺が代々木公園で練習する回数は少しづつ減っていった。
今は公園に行くときは主に違う公園に行く。『練習』『訓練』は基本的にはどこでやるかということもあるが、逆に『ここなら何が出来るか』『この場所、状況で出来る練習(遊び)は何か』ということもすごく大事だと思う。
2007初ワークショップ!!
2007-01-12

今日は2007年最初のSLAワークショップでした。写真は発声練習の様子です。
去年の後半ワークショップの内容構成が、『リズム感主体』『翔魂道(武道)の基礎練習』『発声、感情表現の練習とエクササイズ』の3部構成になっています。

俺は主に『発声、感情表現の練習とエクササイズ』のリードを担当してます。

ここでやる発声練習は、身体と感情と声が全部繋がることを大事にしています。立ち方などの姿勢や腹式呼吸などの基礎もしっかりやりますが、それと同じくらい『身体の内側の躍動』にも重点を置いてます。

ただ『キレイなだけの声』、『うるさいだけで耳障りな声』では俳優としてはNGです。セリフも感情もメッセージも相手や観客に伝わらなければ意味が無い。声は俳優にとって大きな武器です。声だけ、感情表現だけを別々に鍛えるのではなく、同時進行でトレーニングしていきます。^^v
映画の見方〜ホンの一例〜
2007-01-08
SLAのレッスンでは、毎週“宿題”がある。それは何かというと、課題として出される映画、ビデオを観てくること。そして何かを見つけること。少ない週で1〜2本、多いと4〜5本位。そして観た映画、その中の芝居、俳優に関しての自分の意見、感想も話す。
まず映画の見方に関して、最初は観た映画が『好きか嫌いか?』。そして『それは何故?』という話になる。もし好きな俳優、女優を見つけたら、その人をターゲットとしてマークするようにも言われる。その俳優が出ている作品を何本でも見るように言われる。
そして話はドンドン進んでいく。ダンさんはハリウッドでのエピソードや撮影の裏話などを織り交ぜながら、『ハリウッドのプロの俳優とは』『フィルムアクターとは』をあらゆる角度から話してくれる。
例えば『〜は何故オーディションで役を勝ち取れたか?』『〜がアカデミー賞を取った要因は何か?』という話もしてくれる。
そして芝居の裏側については、フィルムアクターの仕事の実際についても解説してくれる。『何に集中してるのか?』『内側でどんな作業をしてるのか?』『どうやって役を作り上げているのか?』などなど・・・。そのときその場にいなければ聞く事は出来ない、どんな本にも出ていない貴重な情報をどんどんもらえる。
雑誌やテレビ、DVDの特典映像などで、俳優のインタヴューが出ている場合もあるが、それだけではきちんとした解釈をするのはなかなか難しい場合が多い。
もちろんこういった話はただそこにいれば聞けるというものでもない。映画を観てそこから何かに気づき、自分の意見を話さないことにはダンさんもそういった話はしてくれない。そのかわり“自分で何かを感じ取る人”“気づく人”にはドンドンいいもの(情報、次の課題等々)を投げかけてくれる。
映画を観るといっても最初は細かい部分まで観るのは難しいかもしれない。
『〜という俳優の〜のシーンの芝居』を分析できるようになるのには、相応の時間もかかると思う。『観てるだけ』では難しい。そしてそれを自分がやるとなるともっと大変なことだ。
しかし俳優というのは『作る側』だ。出来上がって作品となったものを分析し、分解できるようになることが必要だ。そうでなければ同じレベルのものを自分で作れるようにはならない。
また芝居や俳優という観点からだけでなく、考えられる様々な視点から捉えることも大事だ。テーマ、観客、製作、監督の意向、時代背景、メッセージ・・・等々。
そして好きな映画があれば何回でも観ることを勧められる。繰り返して観るたびに、それまで気づかなかったことがいくつも見つかるはずだし解釈も変わっていくから。
新しい年
2007-01-02
新年明けましておめでとうございます。今年も芝居のこと、SLAのこと、俺自身のこと・・・いろいろと発信していきたいと思います。宜しくお願い致します v^o^v
さて、元旦。『映画の日』でした。
俺の初詣は映画館です。
昨日は『硫黄島からの手紙』『武士の一分』の2本を観てきました。
両作品とも賛否両論あると思うし、俺も意見はある。特に『芝居』『俳優』については。でも俺は批評家ではないので、作品についての能書きを書こうとは思わない。一般の観客や批評家なら好きなことが言えるだろう。単純に『面白い』か『面白くない』か。もちろんその根拠もそれぞれで良いと思う。
しかし俺は『プレーヤー』。実際に演じる側の人間だ。そのプレーヤーサイドの人間にとっては議論はもちろん重要だけど、もっと大切なのは『自分のパフォーマンスはどうなのか?』だと思う。批評はある程度映画と理屈が好きならそれなりにできる。しかし俳優の仕事はそうじゃない。そして俳優としては映画を観て批評するのではなく、作品中の俳優達の演技を分解、分析して俳優の実際の作業(何に集中しているか、それは何故か?など)を把握すること、そして『自分ならどんな芝居にするのか?』を探して出来るようになることが大切だ。
俺は今現在まだこういう作品に『俳優』として参加できてない。
まずは、昨日観たような作品が作られる時に『声がかかる』ポジションをつくることが先決だ。
『伝えたいこと』は『表現』すればいい。舞台だろうが映画だろうが、発信すればいい。それが『俳優=パフォーミングアーティスト』だと思う。




