もうすぐ本番!!

 2006-09-26
いよいよ来週本番を迎えるSLAの約1年半ぶりの舞台、
「SLA 9th SHOW 男と女のお話」

全体像が出来上がり、徐々に芝居の細かな指示も入り、リハーサルも熱が入り、稽古場の温度は上昇しまくり。
爆笑の瞬間あり、シ〜ンと張り詰めた空気の中で全員が一人の役者の一挙一動、一言一句に集中する瞬間あり。そして生で入るアコースティックギターとベースの音が雰囲気を盛り上げ、シーンを次へつなげていく。師匠ダン・コージのセリフが稽古場を駆け巡る。

後はそれぞれの俳優が、もう一つ二つ深く、真剣に舞台の上で生きるために最後の詰めに入る。そして本番では思いっきり“遊ぶ”。

よくありがちな面白くない舞台では、役者が受けを狙って突飛なことやおかしい(設定から外れた)芝居をするのを見かける。しかしそれは一部のファンやそれを目当てで観に来ているお客さんを除いては逆に引いてしまう。
そしてそういったものはSLAでは許されない。“何でもいいからお客さんが笑えばいい”それはバカだ。
また、ストーリーやセリフを自分のものに出来ず、セリフに負けている役者、ストーリーに追われる俳優も舞台に上がってはいけないと思う。どんなに美しい言葉や素晴らしいセリフもそれを発する俳優にその中身を埋める力が無ければ人前でパフォーマンスする資格は無いと思う。

“遊ぶ”と言うのは「ふざける」とか「好きなことをしていい」ということではない。作品の設定とキャラクターという枠の中で“自由になる”ことを意味する。そしてこれは誰もがやれる可能性は持っているけど、誰もが出来るものではない。

舞台に立ち、ライトを浴び、お客さんや劇場にいる全ての人と空間を共有し、感情を揺さぶる。
もうすぐあの感覚をまた味わえることを想像するだけで、俺はワクワクする。

LESSON 3 呼吸と身体と感情

 2006-09-21
普通に生活しているとあまり意識はしないけど、実は『呼吸』は非常に大切です。あらゆる分野のあらゆる人たちが言うし、俺も実感します。
企業の社長さんや業界で自分のポジションを確立している人たち、表現の世界において強いメッセージを発信できる人たちは、みんな「パワー」があります。「オーラ」を持っています。

では何がそうさせるのか?
俺は『その人がどれだけ生きているか』によると思います。充実した日々を送っているか?日々前に進んでいるか?自分で自分の人生を作っているか?

別に俳優という職業に関わらず、呼吸は非常に大切だと思っています。普段の生活でも感情のコントロールが必要なとき、緊急事態や緊張状態でも冷静にならなければいけないとき、自分で自分を見つめたいとき・・・。そんなときが誰でもあると思います。
そして俳優にとって呼吸は最も大事な要素です。
呼吸一つでテンションを変え、感情をコントロールします。

〜呼吸の練習に関しての記事です。〜

そして呼吸はダイレクトに『声』と『感情』と『身体』に影響します。呼吸の浅い俳優は、声も軽く聞く人の耳には入っても心には届かない。呼吸の浅い俳優の表現は、感情も浅く上辺だけになる。観ている人には「頑張ってるね」という印象が精一杯。心を打たれることはありません。
しかし呼吸に限らず練習、訓練というものはいくら本を読んで自分でやろうとしても、限界があります。数回どこかのワークショップに顔を出したとしても完全に出来るようになるのは難しいと思います。

自分の意志でいつでもどこでもリラックスした状態で最大限の自分の力を発揮するための基礎が呼吸であると、俺は思います。

知ってることと出来ること

 2006-09-19
昔教わったことや聞いたことが今になって分かる、今やっと出来るようになった、ということってあると思います。俺は沢山あります。
『あの時いわれたあの言葉って、実はこういうことだったんだ』とか
『教わったときは全然わからなかったけど、今やっと出来る』とか。
俺はその繰り返し。今も師匠に言われつづけているし、どこまでも続いていくのかわからない。
しかし徐々に身体で出来るようになったパーツは後で身体の中でつながっていく。これは実感している。

本や聞いた話で得た知識はあくまで知識であって、すぐに自分で使えるようになるには時間も労力もかかる。

例えば『リラックス』。
『リラックス』『リラックスと集中』という言葉で検索してこのブログを見に来てくれる人もいますが、俺の見解からいうと、いくらやり方を知っていても“自分”という軸がしっかりとなければ何の意味もないと思う。またその場に必要なものがちゃんと出来て無ければ(例えば撮影現場にいるのにセリフを覚えてないとか・・・でもこういう人もいるんです、嘆かわしいですが)リラックスどころの話ではなくなる。

どこの現場のどんなプレッシャーにも負けないために、自分の力を出し切るためには準備が必要。しかも念入りに。その準備を仕切った上で、『リラックスと集中』の話がでてくる。

“自分の声”を作るのにも何年もかかる。しかも毎日トレーニングして。

俳優はプレーヤー。評論家ではない。“何が出来るか”が勝負だと思う。

BEAT CHANGE

 2006-09-15
最近、「アルバイト」というものをまともにしていない。
俺の身体も「バイトは卒業しろ」と言っているように感じる。

自分のスタイルとして、『自分で自分の仕事を作る』を目指して何とかそういう形に持っていこうとしているが、その難しさと言うか、今までやってきたこととの違いをよく感じる。
『与えられた仕事をこなす』と『自分で仕事をつくり、次につなげる』事の大きな違い。

もしバイトをしながらでも、芝居も俳優としてもプロのレベルに達しているなら素晴らしいことだ。またはそういう形でプロのレベルを求め続けられるならそれも良い。しかし俺はそうじゃないようだ。

自分のやっていることに人生を懸けているか、命を懸けているか、魂を懸けているか。まずは身も心もどっぷり浸かって『人生を懸けている』レベルに入ることだ。

俳優の仕事は、『芝居をすること』だけではない。それに関わる全てのことを仕事に出来る。

大手事務所が主体の芸能界。テレビの画面やスクリーンにはいつも同じような顔ぶれ。どんなに実力があってもそれだけでは絶対にやっていけない状況。良くないもの、変えなければいけないものが沢山ある。

俺は新しいショービジネスの形を作っていこう、そう思っている。

制作進行中

 2006-09-12
10月の舞台本番に向けて着々と制作が進んでいます。
約一年半、充電期間という名の時間を空けての久しぶりのSLA公演。

そのリハーサルも前作までとは違っている。
台本を作りながらキャラクター、芝居も同時進行で作る。最初から稽古日数が少ない設定のため、その密度も濃い。

リハーサル中にダンさんの話す言葉はとて少なくなっている。
出されたディレクションに対して俳優が瞬時に反応し、理解して動けなければその芝居は“カット”。ストーリー上カットできないところは説明されるが、必ず一緒に『それじゃ使えない』『ハリウッドでは無理だ』の言葉が出てくる。

セリフや芝居をカットされたり、一々けなされるのは非常に腹が立つ。そしてその怒りは自分自身に向く。しかし俺たちだって黙っているわけではない。本番を控えているので、メンバー個々のテンションも上がってきている。やる気や勢い、気持ちだけではどうにもならないことも充分過ぎるほど分かっている。
問題はどうやってそれぞれが出された課題をクリアしてくるか。

限られた時間の中で最大限の力を出すことが出来なければ前には進めない。
そして“後戻”りも無い。

しかしこういったテンション、プレッシャーは楽しいものだ。そこからまた新しい発見があり、何かが生まれてくる。

『殺陣』出張レッスン

 2006-09-10
今週、来週と一日ずつですが、殺陣の稽古をつけに行くことになりました。
DVDシネマに出演するタレントさん達のための稽古です。
本来なら『殺陣が出来る』『動ける』ようになるためにはそれなりに時間はかかる。足さばきや身体の使い方、形、キレやインパクト、相手との呼吸や間合いなど覚えることは沢山ある。
しかし今回はたった二日間の稽古で観られる形を作らなければいけない。

一般に映像の作品だと、取り直しも出来るし編集も可能だから仮に被写体が下手でもある程度のごまかしはできる。しかしそれにしても『最低限必要なこと』というものもある。監督だって撮りたい画がある。
以前「公演で必要だから」といわれ、ある劇団に殺陣(刀での立ち回り)の指導に行ったこともあるが、そのときは1ヶ月しか時間がなかった。舞台上はやり直しがきかないし編集などでごまかす事もできない。役によっては“剣の達人”もいる。しかも全員、刀(木剣)を持つのが初めてという状態だった。
そのときは俺も何を教えてどういう形を作ればいいか悩んだ。しかし結果はちゃんとしたものを残せたと思う。

様々な制約がある中で、自分がどういう仕事をするのかが問われる。最初から半ば投げやりで『時間もないし、無理がありすぎる』というテンションで臨むのか、『自分の出来る最大限の仕事をする』というテンションで臨むのか。
前者の姿勢でいる人を色んなところでよく見かけるが俺はもちろん後者で行く。

一つ楽しみなのはどんな人たちが来るかと言う事とその人たちがどう変わっていくか(どれだけ変えられるか)ということ。

☆殺陣、アクションのレッスン、または出張レッスン、公演や撮影での殺陣、アクション指導など、お気軽にお問い合わせください(左下のメールフォームからどうぞ) (^^v

LESSON 2 身体を動かしましょう

 2006-09-05
LESSON 2は身体を動かすことをしましょう。

身体を動かし、気持ちをほぐし、頭をスッキリさせ、自分で自分を一度リフレッシュさせるんです。

柔軟体操でもいい。時間があればウォーキングやジョギングも良い。お金や時間をわざわざかけなくとも出来ることは沢山あります。
SLAのワークショップ、シーンスタディのレッスンでも必ず身体は入念に手入れします。
自分の身体を知り、自分の思い通りに使うためには常に自分の身体のことを把握していなければなりません。

俳優の身体は躍動していなければなりません。演技中に例え外見上の動きは止まっていても、その内側は感情やエネルギーが絶えず駆け巡り何かを発信していることが求められます。それがいわゆる『オーラ』と呼ばれるものを作り出す源になるんです。

また、殺陣やアクション、ダンスなどもできるに越したことはありませんが、俳優が『動ける』か『動けない』かは非常に重要なことです。


ワークショップをやっていて思うことですが、普段自分の気持ちや思いを身体の中に溜め込んで吐き出す場所の無いままにずっと過ごしている人が多いんです。今の社会状況からすれば仕方ないのかも知れませんが。
特に俳優は自分の身体を使って表現するもの。自分自身の身体と感情と思考のバランスが崩れたままでは何一つ思い通りにはなりません。

自分で自分を躍動させる、活性化させる。そのためにはまず身体を動かしましょう。難しく考えずに頭も身体も心もリフレッシュさせることです。
単純なことに思えるかもしれませんが、そういったことが実は非常に大切なことだったりします。問題はそういったことをどう捉えて自分のものにするかですね。

STORY S#24 リハーサル開始

 2006-09-04
Rさんのシーンの台本をもらって俺はビックリした。
半分以上がRさんと俺のシーンになっている。しかも1ページ近くの長いモノローグもある。
思いっきりメインキャストだった。

嬉しいのと楽しみな気持ちでワクワクだった。しかし俺は自分が何故この役にキャストされたか全く分かってなかった。ただ、今自分が出来ることは与えられたチャンスを生かしきって自分の仕事をするだけ。

シーンのタイトルは『プロデューサー』。
Rさん演じるバラエティ番組プロデューサーが、仕事や結婚生活において抱える障害に負けそうになりながらも、最後には旦那さんとの関係も改善され、仕事の上でも新しい希望を見つけるというもの。俺の役は『イタリア野郎』。イタリア料理の出前君。夢と元気に溢れて全てにポジティブな青年役。
ストーリーの中に感情的な落差もあり、読んでいても出来上がりが楽しみだ。
しかも歌やダンスも入る(俺はやらないけど)。

リハーサル初日、練習はRさんと二人きりだった。
俺はRさんと特に親しいわけではない。しかも年上の女性。お互いに『空気をほぐしたい』と思っても話はあまりはずまない。俺が年上の女性に対してつい構えてしまうからなのだが。
読み合わせをしながらRさんと方向性や動きを大まかに作っていく。空気はぎこちなくとも何とか順調に進めようとお互いに探りながらのリハーサル。
俺とRさんに必要なのはまず、“コミュニケーション”だった。

一方女帝のアヤノさんのシーンはタイトル『小雨』。小さな小料理屋さんの話だそうで、俺の役は常連客の一人。アヤノさんからの指示は一言。
「雅史はずっと笑ってて」

・・・・・。

台本はまだ全部出来上がってない。出演者も多い。
シーンは別々だが同じ日に同じ舞台で上演する二つの芝居。全体の仕切りはダンさんのはずだが、部分部分を仕切る人が違えば雰囲気も進行も全く違う。
部屋のせいもあるのだろうが、何と無く全体が暗い感じがした。出演する個々の俳優(志望?)の人たちは別に暗いわけではない。リハーサルの為に集まると何と無く“陰”が出来るような不思議な感じだった。

俺にとってあらゆる面でRさんとアヤノさんのチームは対照的だった。共通しているのはダンさんの生徒であることとどちらも女性であること。それだけだった。
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