Dream・・・.

 2005-12-31
2000年の『SLA 1st Show』〜第1回公演〜のタイトルは
  『Dream Chaser』
「夢追い人」「夢を追いかける者」・・・。まさに俺達そのものだった。

それから5年経ってその年も暮れようとしている。
俺は「Dream Chaser」。それはいつまでも変わらない。

I'm chasing my dream now.

来年からはそれだけではなく、
Dream Creater,
Dream Maker,
Dream Presenter

となろう。

「SLAってどんなところ?」そう聞かれたときには、「自分の力で夢をかなえるための場所だよ」と俺は答えたい。


来年は忙しくなりそうです。
夢のある、力強く、魅力に溢れ、観てくれる人の心を揺さぶる、そんな作品をつくります。パソコンの向こうでこのブログを見てくれている皆さんにも、ぜひSLAの舞台、観に来てもらいたいと願ってます。

〜それは俺を動かす情熱の源

皆さん、よいお年をお迎えくださいね。

ARE YOU READY ?

 2005-12-31
ARE YOU READY ?〜準備はできてる?

「いつ何があってもいいように(仕事やオーディションの話がきても良いように)常に“READY”〜準備OK!〜な状態でいること」

SLAで常に言われていることだ。
どんなにトレーニングを積んで実力をつけても、自分にピッタリだと思える役や仕事があっても、大事なその時に体を壊していたり、精神状態が悪かったりなど様々な理由でチャンスを掴めなかったら何にもならない。
チャンスを“モノ”にするにはまずそれを掴まえなければならない。

日々自分を磨いて成長させると同時に、広くアンテナを張り、何か事が動くときにはそのタイミングを逃さないこと。

こんな話を知ってますか?

『昔、インドで大洪水がありました。人々は水に流され、溺れていきます。そこへお釈迦様が現れて、人々を助けてくれるのですが、洪水の中には老若男女、お金持ちや貧乏な人、地位のある人やそうではない人・・・様々ながいます。お釈迦様は一体誰から助けるのか?・・・・・。』

俺は考えても答えがなかなか出ませんでした。誰から助けるにしても明確な納得のいく理由が見つけられなくて。
答えは・・・『近くにいる人から助ける』。

世の中も人も物事も常に動いています。時間とともに。その流れ、動きを把握し、“チャンス”や“チャンスにつながる”と思ったものには、自分からそれに乗っかっていかないとその先はありません。それは『人との出会い』かもしれないし、『仕事』かも知れないし、時には全く予想外の所から意外なものが出てくるかわかりません。

『READY』でいること。そして『その時』が来たら間髪入れずに即動く。実践あるのみです。


こんな内容のこと、前にも書いたかも知れませんが、重複してたらすいません。でもスゴク大事なことと思うのでそれでも書きました。

#17 新しい日常

 2005-12-25
 ダンさんに出会ってプロの俳優の為のトレーニングをやり始めてから2ヶ月ほどが過ぎた。
 バイトと芝居の練習の繰り返しの日々・・・。
 朝6:00前には家を出て、6:45には新橋の立ち食いそば屋でのバイトが始まる。それから15:00まではずっとバイト。
 それが終ったら、本屋か古本屋で映画や舞台の台本や、ショービジネス関連の本を探す。欲しい本を全部買っていると大変なことになるので、極力立ち読みで読みきろうとする。自分の練習に使えそうな題材はいつも探していた。

 仕事が終るのが15:00と、少し早めなので夕方からは割と自由に時間が使える。なので時間を作っては走ることにしていた。日によって30分〜1時間半程。ランニングと筋トレをこなす。俳優は体が資本だ。

 映画館に沢山映画を観に行きたいが、時間と金のバランスのこともあるのでなかなか頻繁にはいけない。どうしてもビデオを借りて観る方が多くなる。

 そして週末のレッスンに向けて芝居の練習。一人でやるときはどこでも出来るが、シーンパートナーがいるとそうもいかない。相手によっては「公園でいいよ」「カラオケボックス行こうよ」など好みの場所が様々ある。
 嬉しいのは練習の時にはみんなセリフを覚える努力をしてくることだった。以前通っていた養成所では題材を与えられてもセリフすら憶えてこないバカヤローがいたりした。でも今のメンバーにはそれは無い。セリフが抜けることはあっても大体はちゃんと憶えてくる。

 この2ヶ月程の短い間で俺の環境は大きく変わってきていた。俳優の為の具体的なトレーニングについての方法やその理由、考え方、必要な要素など、欲しかったものが目の前にある。後はそれを自分のものにするだけだ。
 『何をすればいいのか』と迷うことも、『学びたいのにその場がない』とフラストレーションがたまることもなくなった。

 相変わらず俳優としての仕事があるわけではない。オーディションの話だってない。でも気にならなかった。
 “今は自分を鍛えるんだ!”その思いだけだった。

 そして夏のある日、『FTSのみんな(希望者)で富士の樹海に行ってみよう』という話が出た。
 〜FTS 樹海ツアー〜
 「何人参加するのか、どんなツアーになるのか、全くわからなかったがとりあえず参加したほうがいいのか?何が起こるかわからないけどFTSやダンさん、他のメンバー達と突っ込んで関われるようになる機会かも知れない。」
 俺はそう思い参加してみることにした。

“バカヤロー!”エクササイズ

 2005-12-22
SLAワークショップの参加者の皆さんに、一度はやってもらっているエクササイズがあります。でも決して強制ではないので、やるかやらないかは自由です。

それは“バカヤロー!”エクササイズというもの。

 やり方は至って簡単。「バカヤロー!」って思いっきり大きな声で、全身で叫んでもらいます。
 まずは立った状態で深呼吸して気持ちをリラックスさせて、体の力も抜きます。そしてお腹で呼吸(腹式呼吸)することに集中します。
 次には「バカヤロー!」という言葉を思いっきりぶつけたい対象(人、物、出来事、事件、ニュースなど何でも構いません。)をイメージしてもらいます。イメージできたらその対象を自分の目線の先(5mくらい)に設定し実際に見つめるよう、集中します。
 このときに、「お腹で呼吸」することを忘れずに、「なぜその対象に“バカヤロー!”と言いたいのか」を思い出してもらいます。例えばそれが人であるなら、『何を言われたか?何をされたのか?その人はどんな声?あなたへの態度は?どんな目であなたを見てる?・・・』などの質問によって言葉をぶつけるイメージをよりハッキリさせます。
 この段階で、もう多くの人は「バカヤロー!」って言いたくてウズウズしています。呼吸はだんだん速くなって、目は一点を見つめたまま表情に怒りが浮かんできて体も力が入ってきて動き出してきます。
感情が上がってきたところで「アクション!」と声をかけてあげると、イキナリ『バカヤロー!』が始まります。

 大声で何度も叫んでもらいます。体の中にある感情を、声と空気と一緒に吐き出すように『バカヤロー、バカヤロー、バ・カ・ヤ・ローーーー!!』って体を自由に動かしながら。
 大きな声を出して体を動かすことで感情はドンドンあがります。また、感情が上がるにつれて声や体の動きもさらに大きくなっていきます。
 そのうちに普段抑えてしまっている感情が解き放たれて、自分でもビックリするような声が出たり、動きをしたり、気持ちになったりします。思いっきり泣き出したりする人もいるんです。
 ひとつ、未知の自分に出会った瞬間です。

 このエクササイズ、すごく疲れますが、終った後はみんな必ず「スッキリしたぁ」と言います。そしてみんなすごくいい笑顔を見せてくれます。自分の中で吐き出したかった感情を吐き出すんですから。

 芝居の観点から言うと、『リラックスと集中』『呼吸と発声』『感情を爆発させること』『感情は体中を駆け巡ること』などを実感することを目的とします。
 
 誰にも迷惑なんかかけずに、自由に好きな感情を吐き出せる場所がSLAワークショップです。


 2005-12-17
 夢を追いつづけて、諦めずに進んでいれば、必ずどこかで道は開ける。ブログを更新できなかったこの数日は、身をもってそのことを実感した。

 俺の作りたい将来の自分のあり方の一つは、「仕事を創る俳優」。

 そこに向けての扉が開き始めた。

 事務所の社長さんやベテランの劇団俳優さんなど、業界の先輩達は言う。
「会社なり、劇団なり、“0”から何かを始めようと思ったら、10年は辛い時期が続くと思え。」

 俺達の団体SLAは、準備期間を含めて考えても約7年。ここからが勝負だ。残りの3年で何を作って発信するか、自分たちをどれぐらい高められるか。それによってその先の未来が変わる。

 「基礎、土台作り」は終え、次には「活動期」に入る。その先には「収穫」「さらなる飛躍」といった未来がある。

 今この扉の前に立つまでには、その陰に沢山の“我慢”があった。もちろん俺だけではなく、他のメンバーもそうだ。
 夢の為に信念を持ってまっすぐ進みつづけることは簡単じゃない。障害や犠牲にしなければならないものも沢山ある。
 しかしそれこそが人を成長させる。
 そしてその道程を一緒に歩いてきたメンバーだからこそ、「仲間」「同志」と呼べる。
 師匠が教えてくれた沢山のことを、今度はあらゆる場面で実践に移して自分のものにする段階に入る。失敗は許されない。
 ワクワク・・・ゾクゾクしてくる。
 “楽しい”というのはこういうことか・・・。

壁だ!

 2005-12-13
 壁にぶつかっている。大きな壁に。
 芝居のことではあるが、俺の本質的な部分のことでもあり、これから先人間的に成長していけるかどうかのところでもある。

 俳優としての課題は『セリフや感情を相手や観ている人に押し付けないこと』、『芝居が楽なパターンの“慣れ”になってしまっていること』。次の段階へ進むためにはまずこのことをクリアしなければならない。
 そしてこれに絡む自分の本質的な部分とは、『物事を突き詰めてやり切れない甘さ』にある。
 演技に関する課題は今までも沢山あった(いや、課題だらけか・・・)。その度に自分自身を見つめ直して自問自答を繰り返して来た。
 しかし今回のは、自分の将来を左右する壁だ。自分ではっきりとそれがわかる。

 今までは「壁にぶつかったな」と感じた次の瞬間から、それを乗り越えるためのパワーが湧いてきていた。
 しかし今回は“壁”に対する感覚が全く違う。
 今の自分を見つめること、認めることが素直にできない。「壁を乗り越えたい」と思っても、体が重い。
 心のどこかで『いつかどこかで必ず直面し、乗り越えなければならないもの』とわかっていたものが、ついに自分の真正面に現れた。

 急に自分がものすがく小さな、ちっぽけな、非力で無力な、ものに思える。自分のやってきたこと、歩いてきた道程は一体なんだったのか疑ってしまう。「自分」という者の価値が、意味がわからない。

 色んな言葉や学んだこと、教えられたことがグルグル回る。

 この壁を乗り越えられたら『新しい一歩』が踏み出せるであろうことも想像はつく。しかし体は重い。
 自分の中にある問題の核心に近づいて来たからなのだろうか。

 だけど重い体を動かして前に進み始めることが出来たとき、『生きる』と言うことを少し体で知ることが出来るかもしれない。



S#16 トレーニング、Restart!

 2005-12-12
 FTSでの活動がはじまった。
 団体を仕切るのはダンさんの古い友人で田北氏(仮名です)。まだ固定でスタジオを構えていないので、とりあえず主に公共施設を会場にしてレッスンが行われた。参加する生徒は約150人。俺のいるBクラスが最も人数が多く、スケジュール的な選択肢も多かった。
 実際の演技のクラスである「Scene Study」のほか、発声や感情のトレーニングのための「エクササイズ」のクラス、そして前のスクールでは参加者を限定していたダンさんの創り上げた武道「翔魂道」のクラスも希望すれば参加できるようになった。
 そしてどのクラスの見学も自由に出来るようになった。

 俺は同じBクラスでも参加者の比較的少ないクラスを狙ってレッスンを受けた。1クラス2時間の設定だったが、参加者が少なければ1人あたりにとってもらえる時間が多くなるはずだから。
 「エクササイズ」、「翔魂道」もやることにした。月謝とは別に参加費が必要なのは痛かったが、学びたい気持ちは抑えられない。今目の前にそれが出来る環境があるんだから、やるべきだ。

 「エクササイズ」・・・自分の持っている感情を自由に引き出し、使うためにはどうすればいいか。上っ面ではない、本物の芝居に必要な要素を磨くにはどうしたらいいか。
 「翔魂道」・・・小さい頃からずっとあった“強さ”への憧れ。しかしいつも自分の足を踏み出すことが出来ずにいた世界。

 自分の中で触れたかったもの、欲しかった環境がまた一つ、また一つ手の届くところに現れる。それまでに経験したことの無い不思議な感覚に俺は舞い上がり気味になりそうだった。

 ところであのスクールも生徒が150人程も抜けてしまったことで、状況は穏やかではないらしかった。FTSのメンバーにスクールから戻ってくるよう説得工作があった。それによってスクールに戻る人がいたり、実際にFTSとスクールの両方に通っているメンバーがいたり、陰で「あいつはスパイだ」などと言われる人がいたり・・・。
 普段そういった情報には疎いおれの耳にも色んな噂が入ってきた。

 「みんな何がやりたいんだろう?」
 俺はそう思ってしまう。
 芸能界と言う世界で、俺は人に誇れるキャリアはまだ何もない。しかし付き人やチョイ役の仕事をしてきた中で、俺が見てきたものや感じてきたものはある。その一つは今の俺達(ネームバリュー、金、コネ、実力も無い俺達)にとっては『色んな話や人がいるけど、“確実なもの”“信頼できる人”はそんなに多くはない』ということ。
 自分が何を求め、どの道を進んでいくのかを自分で決められなければこれから先何が出来るだろうか。
 
 ここにも「芸能界に片足だけでも入れていたい人」「なんとなく夢見ているだけの人」はいるんだなと思った。
 今ある環境をフルに活用すればいいのに。

感性!

 2005-12-10
 最近よくこう思う。

 「俺は視野が狭いなぁ」

 例えて言うなら自分の体や首が固まったまま、目だけ動かしてあちこちを見ようとしていたような感じがする。

 先日友人のイラストレーター(原さん〜http://www.atsushi-hara.com)が展示会をやっていて観に行ったが、俺にはすごく新鮮でインパクトのあるものだった。そこに飾られていた絵たちは気持ちを和ませてもくれたし、それぞれの絵の中に引き込んでもくれた。

 SLAのレッスンでは今週は歌を歌わなければいけなくなり、何を歌おうか選ぶ中で一流の歌手のCDを聞いてみると、それまでにも何度も聞いている歌なのに今までとは違ったものがいろいろと見えてくる。

 俳優は自分自身の全てを使って表現する“Performing Artist”
 『何を感じて生きているか』、そのことの大切さを改めて感じる。そして今まで見えなかった自分の事も一つ発見した思いだ。

 仕事や生活に追われたり疲れてしまっていたりすると、何かを楽しむことを忘れてしまいがちになる。
 「〜しなければいけない。」というものに縛られてしまっていると、心に余裕がなくなってしまう。
 俺の場合は「プロ、一流の俳優」を目指す上での課題ばかりが気になって、一番大事な『芝居の楽しさ、俳優の喜び』をいつのまにか忘れていたように思う。その為に音楽や絵など様々な芸術、人間関係や社会の出来事などに目が向けられなくなってしまっていた。
 しかしここでこのことに気づけたのは嬉しいことだ。
 師匠や先輩、仲間、後輩達から色んなアドバイスはもらえたとしても、それを実感して受け入れ、行動を起こすのは自分自身だ。それは時にかなり時間がかかってしまうこともある。

 過去のことをどう解釈し、未来に何を描き想い、今何を感じて生きるのか?俺はそれが「感性」なのかなと今は思う。


自分で自分を前進させる!

 2005-12-08
Self Motivation:自分で自分に“やる気”を起こさせる。

 どんなに自分の好きなことでも、Motivationが下がるときはありませんか?例えば望んだ結果が出ないとき、やりたいことに対して障害が多すぎる時、生活やプライベートに問題がある時・・・。

 俳優は、「売れている人」を除けばその仕事が即収入と結びつくことはなかなか難しい。良い仕事をしても必ずしも正当な評価がもらえるとも限らない。それこそ「マイナス」「リスク」と考えられる要因はいくらでもある。

 実際俺の友達や知り合いにも、夢の途中でリタイアした人は沢山いた。『芝居を辞める』『役者をあきらめる』と言って。
 俺にも『苦しい』と思う時期や状況はいくらでもあった。これからもあるだろう。
 そのときに自分自身がストップせずに前に進みつづけるためには、自分にとっての『新たな、より強力なMotivation(動機、やる気)』が必要になる。

 「何故自分は“これ”をやるのか?」「“これ”は自分にとって何なのか?」「“これ”をやる意味は?」
 何度も何度も自問自答を繰り返す。
 そして『その時の自分の答え』を見つけて自分の足で進んでいく。
 その課程でもっと深く自分を知り、より健康に自分自身と付き合うことができる。

 自分のルーツを振り返り、夢や目標に対する想いを確かめ、現状の意味を考える。自分を前に押し出せるのは自分だけ。
 
 情熱が少しでもあるならば、Motivationは作り出せるはず。


S#15 オーディション

 2005-12-06
 FTSのレッスンは、A、B、Cの3つのクラスに分けられる。今日はそのクラス分けのオーディション。会場はこの間「ショーケース」で使ったホール。先週は大道具係としてここにいた。しかし、今日はただの1生徒としてここにいる。
 同じホールにいるはずなのに、先週とは全く雰囲気が違う。何故だかホール全体がこの間より広く見える。どこかから『何か出来るならやってみろ。さあ。』という声が聞こえて来そうな気もする。
 俺と同じくオーディションを受けるために来ている人も沢山いるが、特に話す相手も無く、黙って準備するだけだった。

 オーディションの題材は2つ。1つは自分の現状と将来について、漠然とした不安を抱える青年のモノローグ。これはあらかじめオーディションピース(セリフ)が与えられていた。もう1つは任意の英語のモノローグ。英語なんかしゃべれないので、どうしようか困ったが、自分の好きな映画から短いセリフを抜き出してやることにした。選んだのは「エデンの東」〜監督エリア・カザン、ジェームス・ディーン主演〜のラストシーン。とてつもなく難しいが、“英語で”となると題材を見つけることだけでも俺にとっては大変な作業だ。何をやろうかと迷ってる暇はない。とにかく挑戦するしかない。

 生徒達を審査するのはダンさんをはじめ、何人かの先輩達。あのスクールではアドバンスクラスにいた人で、「ショーケース」にも出ていた。中には俺よりずっと若い子もいた。「俺はそんな子にオーディションされるのか?」と思うと少なからず複雑な気持ちだった。それにしてもダンさんの他はみんな女だ。何故だろう?男はレベルが低いのか?

 俺が狙っているのは一番上のAクラス。それ以外は興味が無かった。しかし冷静に考えれば無理があるのもわかる。
 結果的にB、Cクラスになったとしても狙うのはトップの位置だ。

 自分の番が近づく。パフォーマンスを終えたほかの生徒を無視するように、自分の準備をする。リラックスしよう、集中しようとするが、体の硬さや緊張を意識すればするほど、それは増していく。そしてなおさらあせりだす。

 自分の番、ステージに立った。緊張したままだったが、“とにかく何も気にせず練習してきたことを出そう。”そう思ってやることにした。
 「岡 雅史です。よろしくお願いします。」
 舞台の上から自己紹介した後、すぐに芝居に入った。
『俺さぁ、最近わからないんだよな・・・』
 1つ目の芝居の後、すぐにその場で1周りして呼吸を入れ替え、さっきとは逆方向に体を向けて英語のセリフに入った。
『I was born mean man,But I found the true soul.・・・』
 どんな評価が出るかなんかは全く気にせず、やってきたことを出すことに集中した。


 オーディション自体は気持ちよく終えられた。
 俺はBクラスに入った。狙ったAクラスではなかったが、それが今の自分の位置だ。認めるしかない。しかし「すぐに追いついてみせる」と俺は自分に言い聞かせた。あのスクールに入るときに、1年でトップに立つと決めた。
 1年ある。人より早く成長すればいい。ただそれだけだ。
 来週から改めてレッスンが始まる。“誰にも負けたくない”という思いが俺の体を駆け巡る。その想いは体と心を躍動させる。


翔魂道

 2005-12-05



師匠にやられました・・・。

前に出よう!楽しもう!

 2005-12-03
・何か物事を待っているだけの人
・自分から前に出て掴みにいく人


 両者の間には大きな差があります。片や何かを期待するだけで、実際自分では何もしない。片や何かを求めて挑戦しつづける。時間が経てば経つほど、両者の差は広がります。
 もし、やりたいことがあるなら、行きたい世界があるなら、掴みたいものがあるなら、自分から行動を起こさなくては。たとえ、どんな小さなことでも。

 そして楽しむこと。行動を起こすに当たっては、「失敗」や「恥」がプレッシャーにもなるでしょう。しかし、思い切って今いるところから次の状況に飛び込んでみることです。目的を持って行動を起こせば、真剣にやるはずです。そしてそこには充実感があるはず。
 “楽しむ”と言うのはその課程や感情の起伏、考え方の変化などを自分でよく味わい、感じることです。たとえ、どんな小さなことでも。

 ダンさんの下で俳優の修行をしていて、よくこんなことがありました。
 「エクササイズをやる。やりたい人は?」とダンさんが言います。しかしダンさんは“どんなエクササイズをやるか”など全然言わなかったりします。俺は「はい」と言って挑戦しに行きます。しかし、他には誰も手も上げず、「やる」とも言わない。
 そうすると対象者は俺だけなので、ダンさんは俺を中心にエクササイズを進めてくれます。
 あるときなどは、1時間近く俺のエクササイズに使ってくれました。
 その間他の人達はエクササイズを受ける俺の様子を見ていただけです。

 俺の中にも「うまく出来るか?」「失敗したら恥ずかしい。」という不安はあります。しかし俺にとって2番目以降に前例を見てからやるのはあまり意味が無い。それは誰でも出来るから。

 「不安」や「プレッシャー」をはねのけて前に出ることで、新しい自分も見え、目標に近づくことも出来ます。“思っている”だけ“考えている”だけでは何も事は動きません。
 しかしもし自分で一歩を踏み出すことが出来たら、それだけで状況はどれほど変わるかわかりません。どれほど目標に近づけるかわかりません。

 恐れるべきは、「失敗」ではなく、「何もしない自分」ですよね。


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