God Father LEGACY
2008-08-20
God Father LEGACYAuthor:Harlan Libo(ハーラン・リーボ著) 監修:河原一久 鈴木 勉
頂いたこの本を読んだのですが、すごい本です。
God Fatherは俺も大好きな映画で、3部作全て観ているし、何回も観ました。
こちらの本には原作の書かれたところから映画化に至るまで、そして製作過程、裏話、未公開写真とエピソード・・・とてつもない情報量が収められており読者を圧倒します。
あの素晴らしい映画がいかにして作られたか・・・それこそまるで映画の様です。例えGod Fatherは観ていないという人でも、絶対に読んでおもしろい本です。
アマゾンのレヴューでも、その全てが「☆5つ」でした。『ファン』を自負する方々なら当然それぞれの見る眼も厳しくなって然るべきだと思いますが、それでもそういったレヴューがついていました。
そこには人生があります。歴史、培われてきた文化があります。何故この映画がただのギャング映画ではないのか、多くの人を魅了して止まないのか、こちらの本を読むとさらによく分かります。
昨今の日本において作られている映画、ドラマを始めとして様々な作品や番組がありますが、本当に中身のあるちゃんとしたものはなかなかありません。ほとんどが薄っぺらな中身のないもの、幼稚なものになってしまっている。
作り手は学ばなければいけません。「本物」でなければ人は感動しません。
本質を欠いた受け狙いのものは面白くも何ともないです。笑えないし泣けないし共感できない。
これは何とかしなければいけないことです。
大切なことは何なのか。この本に沢山書いてあります。
俺はこの本を読んで感動し、多くのことを学ばせてもらいました。自分自身で反省すると同時に前に向かって進む勇気を奮い立たせて希望を見出すこともことも出来ました。沢山の人に是非読んでいただきたい本です。
罪と罰
2008-02-19
ドストエフスキー 『罪と罰』2ヶ月近くかかってやっと読みました。
古本屋さんで買ったものですが、訳に使っている日本語自体も古いもので文章表現もも馴染みが薄かったので、慣れるのに結構な時間がかかりました。
しかしこの本、素晴らしいです。名作と呼ばれる理由がよくわかります。たしか故黒澤監督も「本を読んで心から泣けるのはドストエフスキーだけだ」と何かの本で語っていました。
昨今、ケータイ小説として書いたものが手軽に読んでもらえたり、それがまた出版されたり映画になったりしています。俺もどんなものかと思い、出版されたケータイ小説を読んでみたことはありますが、とても読み進めませんでした。ほとんど友達とのメールの延長線上の文章としてしか思えず、却って嫌気がさしたりもしました。そういったものがとっつきやすく読みやすいという人もいると思うけれど、俺はそうは感じません。「幼稚なもの」「陳腐なもの」というふうに感じます。全然記憶に残りません。心も打たれない。映画化されたものを観ても、ガッカリするだけでした。
もしかしたら、ケータイ小説なんかは「読者が共感しやすい」という事が読まれる理由の第一なのかも知れません。しかしそれだけではあまり意味がないと思います。自分の知らない世界や人たちのこと、考え方や感情の動きを文章から想像し、感じて、その作品の世界に入っていった時に、そしてその世界が味わえてこそ、本を読む意味があると思います。だからこそ書き手も読者を完全に作品の世界に引っ張り込む力が必要だと思います。これはどんな芸術についても言える事だと思います。
どんな分野でも素晴らしいものに触れるべきだと思います。そこから得られるものは計り知れなく大きいのだから。
俳優修行
2008-01-18
『俳優修行』 スタニスラフスキー著 山田 肇 訳この本、いつか読もうと思って10年以上の時が経って、やっと読めました。
二十歳になる前に、アメリカの俳優達がどんな訓練をしているのかを知り、「メソード」という言葉を知り、本も幾つか読んではいた。アメリカ映画に登場してくる俳優達のような演技はどうやって生まれてくるのか、どうしたら自分もそれが出来るのかと思い調べていくと『アクターズスタジオ』『スタニスラフスキー・システム』『リー・ストラスバーグ』・・・という言葉にぶつかる。しかし理論やエクササイズを紹介する本があっても、自分で試したところでよく分からず、結局俺自身が混乱しかねないと思い始め、こういった本を読むのをしばらく避けてしまっていました。気が付くとあれから10年以上経っていました。
結果としては、今読んで良かったのではないかと思います。自分自身がやってきたことのルーツがこの本にはあり、今現在の自分のやってきたことや演劇・演技に対する考え方など、改めて消化しなおす大きな助けにもなりました。
「メソード」というと、聞いただけで批判する人もいます。そして実際日本にあるメソード系のスタジオのなかには間違ったことをやっているところも多くあるようです。
俺がこの本を「もう、今なら読んでも大丈夫だろう」と思えたのは、自分の間違いに気が付くことが出来たからです。それは“方法論や技術に振り回されてしまっていた”ということでした。
どんなに素晴らしいモノがあっても、自分がそれを使うことが出来なければ全く意味が無いどころか、かえって害悪になってしまいます。方法論や技術にこだわるあまり、全体が見えなくなったり、本来やるべき仕事(何を求められているか)を見失ったりもしてしまうこともあります。それは非常に不幸だと思います。俳優の仕事は非常に繊細であるために、まずは健全な考え方、精神、肉体、そして訓練、仕事が必要であると考えます。物事をちゃんとした目で見て「それが何であるか」を正しく捉えることは本当に大切だと思います。
この本、何度か改訳されているものの、原本は1930年代後半に書かれたものです。古いです。さすがに70年ほど前の本になると、使っている言葉にも時代を感じます。
審判
2007-11-16
珍しく2つ続けて本の話題です。『審判』 バリー・コリンズ著 青井陽治訳 出版:劇書房
戯曲です。強烈な。
半端ではない強烈さです。
出演者数=1人=一人芝居。そして上演時間はおそらく2時間半程(と思われます)。
俺はこの本(脚本)を読むのに恐ろしく時間がかかっています。読めないんです。
別に字が読めないとかそういうことではなくて・・・読んでいると感情や感覚がリアルに呼び起こされ、想像させらる本なのです。
この本は第二次世界大戦中のあるエピソードに由来しています。
南ポーランドのある修道院の地下室にドイツ軍により置き去りにされたロシア人将校の捕虜数名の内、2ヵ月後に味方によって発見されるまで生き残っていたのは2名。一人は発狂しており、もう一人は正気。この芝居は正気の彼のモノローグ。場所の設定は法廷、観客は観客でありながら、一人一人が判事という役でもあります。彼がもう一人の将校とももに2ヶ月間どうやって命をつないできたかが語られます。水も食料も衣服もない、小さな窓だけがある地下室で何をしてきたかが。
俺はまだ40ページ程しか読めていません。それでもこうやってキーボードを打っているだけでキツイです。ホントにハンパじゃない。うなされそうです。
ああ・・・、この本、いつ読み終えることが出来るんだろうか・・・。
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アガサ・クリスティ
2007-11-15
今更ながらアガサ・クリスティの本にハマリそうになっています。というか大分ハマってます。彼女の作品は小説も戯曲もあり、やはりサスペンスが大半ですが、このサスペンスというジャンルは俺があまり得意ではなかった分野です。読むのも何故か敬遠することが多かった。しかしふとしたキッカケから一冊、「招かれざる客」を読んでみるとこれが非常に面白かった。続いて「ねずみとり」(原題は〜The Mousetrap〜ですが、日本語で“ねずみとり”と言われると何だかイメージ的に「ん〜、ちょっとなぁ・・・」という感じもしますが・・・)。
是非舞台の上に載せたい作品でもあるし、練習する題材にも良いです。
彼女の作品・・・、ストーリーや設定の、構成の上手さもありますが、俺はそれ以上に彼女の作品の中に流れる「あたたかいもの」が好きです。それぞれのキャラクターも非常に人間味に溢れている。だからこそ物語の中で起こる事件の説得力や緊迫感も生まれるのではないかと思う。
素晴らしい作品、沢山の人から評価を得ている作品にはやっぱりその理由がありますが、その理由を紐解いていくことがその分野の専門の人間には必要です。
本、映画、舞台、音楽、絵、・・・良いものや良い作品に出会えるとそれだけで嬉しくなるし楽しい。
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OF MICE AND MEN
2007-08-24
『OF MICE AND MEN』 John Steinbeck邦題:ハツカネズミと人間 ジョン・スタインベック作
大分前に古本屋で50円で売っていたのを見つけて買い、長い間買ったことを忘れていたのですが、やっと読みました。
1937年に書かれた古い本で、訳も田舎丸出しの古い日本語ですが、面白いです。
農場を渡り歩く、小柄で頭の切れるジョージと頭の弱い大男のレニー。この二人の男の切ない物語。
この作品は映画(出演:ゲーリー・シニーズ、ジョン・マルコヴィッチ ほか)にもなっており、それは観たことがあったので話自体は知っていました。映画は映画で非常に良いんです。だからこそ古本屋で見つけた本も買ったし。しかし原作を読んでみるとやはり素晴らしい。
素朴でありながら個性豊かで生き生きと描かれている登場人物。そして彼らの目の前にある現実。そしって結末の悲劇。
俺はこの作品、大好きですね〜。
この作品、昔(1939年)既に映画になっており、その古いほうの作品には大好きな俳優バージェス・メレディス(ロッキー・シリーズのミッキー役)が出ています。こっちはまだ観られてないのですが、バージェス・メレディスの若い時代がどんなだったのか、凄く楽しみ。
とりあえず本でも映画でもこの作品はオススメです。
ちなみに作者のスタインベックさん、これまた俺の大好きな映画『エデンの東』の作者さんでもありました。






