Plaza Suite
2008-03-03
観劇レヴューです。Tokyo International Players 「Plaza Suite」
赤坂のシアターVでの上演でした。このTIP(Tokyo International Players)さんは100年以上の歴史を持つ団体で、様々な国から日本に来ている外国出身の方々で構成されているようです。今日本番を観に行くまでもそのプロセスがなかなか楽しかったです。
まずHPからチケットを予約。日時を記入し申し込みのフォームを全て埋めて返信を待ちました。翌々日、返信がありました。全て英語で。何だか違う世界にほんの少し足を踏み入れたような気がしてとてもワクワクでした。メールを見ながらチケットの日時や枚数の確認など、「英語ではこういう表現になるのか」とひとりにやけていました。
そして今日、シアターV赤坂へ。TIPのチケット係りさんからのメールには「開演15分前までに来て、BOX OFFICEでチケット代を精算してチケットを受け取ってください」とありました。『BOX OFFCE』と聞くと大層なものを想像してしまっていたのですが、普通に「受付」でした。そこでチケットを受け取り、開場時間をロビーで待っていました。周りで話されているのは英語ばっかり。何回も来ているはずの劇場なのに、今日は雰囲気も全然違って感じました。普通、劇場の受付やロビーにありがちな一種独特な畏まった感じや堅さはあまりなく、全体にカラッとした感じで」演劇、舞台を観る」という感じよりも「ショーを楽しむ」という空気でした。
芝居自体はなかなか面白かったです(^^)
まず劇場の使い方が面白かったです。「Plaza Suite」という作品は、ニール・サイモンの作品であるホテルの一室を舞台にしたオムニバス形式のコメディ作品です。それをアレンジしてテレビのシチュエイション・コメディー番組の収録と言う体をとり、会場全体を収録スタジオにして会場のセンターにセットと撮影の為のクルー、それをはさむ形で観客席を配置し、舞台を観に来たお客さんは自然、収録の観客となりました。そして当然のように拍手や歓声のリアクションを要求されます。そういう設定であるから何にも考えずに観客でありながら設定上の観客として作品に関わります。全く意表を衝かれました。面白いことをするもんです。
この芝居、お客さんを会場に入り出すのと同時に開演でした。お客さんが思い思いの席に座り、撮影クルー役の人たちが準備を進めるところから本番でした。出演者の方も色んな個性の方々がいて楽しかったです。お客さんのノリも悪くなかったので、客席の埋まり具合に比べて会場全体の空気は良かったです。よく、舞台を観に行く日本人のお客さんが「面白いんだけど、笑っていいかどうか分からなくて笑うのを我慢してた」ということを言う人がいたりしますが、そんな雰囲気はまるで無かったです。作る側も観る側もみんな能動的でした。面白ければ笑うし、そうでなければ黙ってみている、ストレートな反応。こんな小さなところにも文化も違い(大げさかも知れませんが)をみることができたように思います。
今日観に行ったおかげで、また良い刺激を得られました。発想、視点と言うところにもついつい日常生活の習慣などから“常識”という枠を作ってしまいがちですが、そんなものには囚われないように気をつけなければいけません。そうでなければ思考も感性も広がりません。「お客さんに楽しんでもらうにはどうしたら良いか?」と言うことに関しても「これでいいだろう」という枠を取り払い、常に「どうしたらもっと楽しんでもらえるか」を追求するべきだと思います。
出会い・再会
2008-02-17
今日は先輩の主宰する劇団の芝居を観てきました。演劇界とは狭い世界なもので、終演後にお酒の席で知り合った初対面の人であっても意外な共通の知り合いがいたりしてビックリすることがあります。また、以前観劇した全く別の舞台の出演者さんに会えたりもします。今日もそんな出会いが満載でした。ひとつそういったつながりが発覚すると一気にお互いの距離は縮まり話も弾みます。そうしていつのまにか人とのつながりは増えていきます。新しい出会い、再会、色々です。
こう言った流れの中で新しいものが生まれたりもします。
舞台を観に行くのは、もちろん作品を観に行くことが一番の目的ですが、こういう出会いや再会も楽しみの一つです。今日も素敵な出会いがありました。共演したい、一緒に仕事をしてみたいと思っていた人と実際に話せたりするとまた一つ世界が広がります。
人との出会いはホントに大きな刺激です。
観劇 DAY
2008-01-27
今日は2本の芝居を観て来ました。劇団SKグループ「Boma Ye」
こちらは札幌の劇団でした。北海道出身で在りながら、北海道の劇団の芝居を見たことのなかった俺なので、どんな芝居を見せてくれるのかと思い、楽しみにしていきました。感想としては・・・もっと頑張って欲しい。テーマもストーリーも悪くは無いのですが、如何せん役者のパワーがもっと欲しい。芝居のつくりをもっと精密にしてもらいたい。作品として何を伝えたいのかをもっと明確にして欲しかった。
劇団たいしゅう小説家 『SOUJI』
こちらは知り合いが出ていたので観に行きました。イケメン君達の出演もあって客席は満員。俺は会場につくのが遅れてしまったため半分ほどしか観れなかった。
感想は・・・作り方(ストーリー的、制作的にも)は上手いと思うけれど、やはりタレントさんや芸人さん、俳優ではない人たちの芝居というのは辛いものがある。一生懸命やっているのは分かるけれど・・・。逆にいうと、そういった人たちが舞台に参加することにより企画が成立し、モノが作られていく、作品の質のことはどこかに置き忘れられてしまっている、という悲しい現状である。もちろん人前に出すものなので最低限のラインは作るのだろうけれど、その基準はどこにあるのかということが問題だと思う。俺の知り合いの役者はそんな中で頑張っていた。
俺は舞台も映像も(それに限らずですが)、「世界の基準」を基準として考え、作っていくべきだと思う。何を作るにしても、世界中のどこに出しても通用するレベルを当たり前とするべきだと思う。今現在売れていようがいまいが、お金があろうがなかろうが、そんなことは関係ない。たとえ規模の小さなカンパニーや映像の製作だろうが、基準を落とす必要は無い。お金がないならそれなりのやり方もあるはず。
ハリウッドで活躍するロバート・ロドリゲス監督は、インディーズの超低予算(100万円以下)で「エル・マリアッチ」という映画を作り、これが後にハリウッド映画の「デスペラード」としてリメイクされた。良いものをつくるという本物の情熱があればやって出来ないことはないはず。仮にお金(製作費)が少ないならそれなりのやり方がある。人間には知恵と想像力と創造力があるんですから。
WONDERFUL WORLD
2007-12-02
昨日の観た芝居です。シアタードリームズ・カンパニー vol.5
「WONDERFUL WORLD」
麻丘めぐみさんのプロデュースしているカンパニーなのですが、俺は初めて観ました。事実を基にしたストーリーも楽しめ、演出も上手く、人間味のある上手い役者さんも出演しており、素敵な時間を過ごさせてもらいました。
随所に笑い所もあり、観ている側を飽きさせずにストーリーは進み、気が付いたら俺は知らないうちに涙が流れていました。
ただ、惜しいのはお客さんが少なかったこと。
せっかく良い作品であるなら、観てくれるお客さんが少ないともったいない。客席が満員なのと空席が目立つのとでは雰囲気も全然違うし、舞台に上がる方のテンションも違う。集客力は俳優の芝居の質を左右する要素ではないという意見もあるだろうが、俺の考えは違う。
その俳優が沢山の人達を劇場に呼び込むことが出来るとして、それは何故かと考えると、もちろんその人が良い仕事をするからということは上げられるけれど、それだけではないはず。例え芝居が未熟でルックスがそれ程ではなくても、お客さんを沢山呼べる役者もいる。
普段周りにいる人達、新しく出会った人達とどう付き合っているか、普段から何を大切にして日々を送っているかが重要だと思う。
「応援してくれる人」の存在は本当にありがたいです。
自分自身のレベルを引き上げていくのは一人だけでは決して出来ない。仕事や遊びや恋愛など色んな角度から人生に刺激を与えてくれる人、学ばせてくれる人、自分よりも高いレベルのところにいる人と接することが必要だと思う。
何だか話がずれてきてしまっているようですが、俺が今回この芝居を観に行ったのも、「良い芝居だし勉強になるから」と声をかけてくださった方がいたからです。もし誘って頂かなければ俺はこの芝居には出会えてなかったでしょう。何かの時に自分を思い出してもらえるのは本当に嬉しいです。
良い作品を作るために、良い仕事をする為に、普段をいかに過ごすかが大切なことを改めて感じます。
『異人の唄』
2007-11-19
昨日、新国立劇場にて上演中の『異人の唄』を観てきました。(公演情報はこちらへ)
俺にはとても思いで深い劇場です。というのも、9年ほど前に音楽劇『ブッダ』と言う作品に出演(アンサンブルで)させていただいた劇場であり、先日一緒に仕事をすることができた宇治川さんと出会った場所でもあり、演出家の栗山民也さんの現場に入れた仕事であったので。ただ、それ以来こちらの劇場の板の上に上がれていないのが寂しいですが・・・。
作品は面白かったです。これから観にいかれる方のため、細かいことは書きませんが、演出が細部まで行き届いており、出演されていらっしゃる方々も素晴らしかったです。
土居裕子さん、純名りささん、二人の魅力ある女優さんと、ベテランの、すまけいさん、木場勝巳さんが柱となって、観やすい芝居でした。『ギリシャ悲劇をモチーフに〜』というと難しく聞こえるかも分かりませんが、全然そんなことはありません。もちろん観るに当たって「アンティゴネ」や「オイディプス」のことなど知っていたほうがより楽しめるとは思いますが、知らなくても『ギリシャ悲劇・ギリシャ神話』への取っ掛かりというつもりで劇場に足を運んでも面白いと思います。
上演は12月2日まで。
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観劇&展示。
2007-11-02
昨日はタテヨコ企画さんの第15回公演『カタカタ祭り』を観劇。今日はイラストレーター「ハラ アツシ」さんの『動物と植物展』を観に行った後、以前の劇団の仲間達の公演である『PU−PU−JUICE』の「クロス」を観に行きました。
タテヨコ企画さんの芝居には友達の市橋朝子ちゃんが出ており、何回か観にいってます。今回は再演だそうですが、閑静な住宅街にあるギャラリーを使っての芝居でした。俳優さん達の芝居は全く力みが無く、自分の芝居を相手役にも観客にも押し付けない芝居です。余計な手振り身振りもないです。そこが俺には学ぶべきところなのですが、今回も良い刺激をもらいました。
「動物と植物展」は代官山の素敵なお店(雑貨・インテリア店)での展示で、ハラさんもイラストだけでなくオブジェの製作にも乗り出してました。展示スペースは小さかったのですが、お店の雰囲気と相俟って、「癒される空間」になっていました。俺は特に木を加工して何かを作るのが好きなので、「俺も作ってみようかな・・・」なんて思ったりもしました。何しろ新しいことに挑戦するのは素晴らしいことだと思います。
「PU−PU−JUICE」は以前劇団で一緒だった仲間が作ったグループで、今回が4回目の公演。ストーリーも構成も飽きさせず、楽しかった。久しぶりに会った彼らの顔は、良い感じでした。以前には観たことの無い、自由に躍動する彼らの本来の顔のように思えました。
実際に活動している人たちは、魅力的です。
充実した良い顔をしていました。
俺も負けてはいられない。これから出会うであろう作品たち、役たちを想像している。
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今ごろ・・・ですが。
2007-08-02
月曜日に見てきた舞台のことを書こうと思います。何故今ごろになって書くのかというと、この2,3日はパソコンの前に座るものの、キーボードを打っているうちに眠気に襲われ、気が付いたら時間だけが過ぎていて文章は全くはかどらず・・・という状態だったからです^^;
海流座(米倉斉加年さんの立ち上げた劇団)の第1回公演でした。演目は、
「二十二夜待ち:木下順二作」「父帰る:菊池寛作」
の二部構成で、どちらも演出は米倉さん自身によるものでした。
チラシにも素敵な言葉がありまして、米倉さんの言葉と思われますが、
「舞台の完成は観客の目によって仕上がります。いい芝居はいい観客が創り上げる。私は本当の観手を求めて旅に出る」
舞台、劇場・・・そこは創り手と観客とが一つになる空間であり、また、そうでなければ作品を上演する意味も観客として劇場に足を運ぶ意味も無いと思います。
「米倉さんは、師である故宇野重吉さんのように、地方の公民館など全国を旅回りするのでしょう。(M2さん談)」
俺としては、日本人として大切なもの、今は忘れられてしまった日本人の心というものを思い出させよう、取り戻してもらおうとしているのではないかとも思えます。
人間として生きる上で大切なものというのは、国境も人種も関係ないと思いますが、しかしながらそれぞれの国や人種の特色というのはあると思います。
今の日本にはそれを訴えるものがもっとあってしかるべきだと思います。





