志ん生一代
「志ん生一代」。五代目古今亭志ん生師匠の半生を描いた小説です。
俺が五代目古今亭志ん生師匠に興味を持ったのは、落語ではなくドラマでした。それが「おりんさん(東海テレビ制作の昼ドラマ)」でした。これはこの「志ん生一代」が原作です。ドラマの方は師匠の奥さんである、おりんさんが主人公で、演じたのも志ん生師匠のお孫さんである池波志乃さんでした。つまり池波さんは自身のお婆さんを演じられたわけです。
俺はこのドラマで志ん生師匠を演じられた、中村嘉葎雄さんの芝居がずっと忘れられないでいます。全く力みの無い、自然で柔らかい芝居に引き込まれました。俺にとってはとても新鮮で強烈でした。たしか高校生の頃だったと思います(記憶が間違ってなければ(汗))。
それ以来、落語の名人五代目古今亭志ん生師匠と中村嘉葎雄さんのことがずっと頭にありました。
そして今回、図書館でふと「志ん生一代」を見つけ、読むに至りました。志ん生師匠の落語はCDで聞いたことはありますが、その人生を綴った本を読むのは初めてでした。
まさに「人生が落語そのもの」という言葉がピッタリです。
明治〜大正〜昭和と激動の時代を生き、人を楽しませることに全てを捧げた方。芸人のプライドとこだわりがその人生を貫いています。
様々な破天荒なエピソードも数多く盛り込まれ、それ自も体面白いです。しかしやはり一番は「落語家として生きること」と「芸」にこだわってこだわり抜いたその精神に強く打たれました。
芝居も落語も人前でのパフォーマンスであり、共通するものは多分にあります。面白かったのと同時にとても勉強にもなりました。

俺が五代目古今亭志ん生師匠に興味を持ったのは、落語ではなくドラマでした。それが「おりんさん(東海テレビ制作の昼ドラマ)」でした。これはこの「志ん生一代」が原作です。ドラマの方は師匠の奥さんである、おりんさんが主人公で、演じたのも志ん生師匠のお孫さんである池波志乃さんでした。つまり池波さんは自身のお婆さんを演じられたわけです。
俺はこのドラマで志ん生師匠を演じられた、中村嘉葎雄さんの芝居がずっと忘れられないでいます。全く力みの無い、自然で柔らかい芝居に引き込まれました。俺にとってはとても新鮮で強烈でした。たしか高校生の頃だったと思います(記憶が間違ってなければ(汗))。
それ以来、落語の名人五代目古今亭志ん生師匠と中村嘉葎雄さんのことがずっと頭にありました。
そして今回、図書館でふと「志ん生一代」を見つけ、読むに至りました。志ん生師匠の落語はCDで聞いたことはありますが、その人生を綴った本を読むのは初めてでした。
まさに「人生が落語そのもの」という言葉がピッタリです。
明治〜大正〜昭和と激動の時代を生き、人を楽しませることに全てを捧げた方。芸人のプライドとこだわりがその人生を貫いています。
様々な破天荒なエピソードも数多く盛り込まれ、それ自も体面白いです。しかしやはり一番は「落語家として生きること」と「芸」にこだわってこだわり抜いたその精神に強く打たれました。
芝居も落語も人前でのパフォーマンスであり、共通するものは多分にあります。面白かったのと同時にとても勉強にもなりました。
何にこだわるべきか
最近の(特に最近始まったことではないのかも知れませんが)演劇の傾向として、アイドル的なゲストを呼び、そのゲストのファンを取り込もうとする劇団、公演が沢山あるように思います。経験も少なく実力もまだまだという状態の彼らを、主役を始めとする重要なポジションに据え、劇団員(またはその団体のレギュラーメンバー)が脇を固める・・・といった形です。
でも俺はこういった形の公演は好きではありません。やっていることがテレビと変わりません。
アイドル的な彼らが人気がありお客さんを呼べること自体は素晴らしいことだと思う。それは何も否定しません。そういう彼らを迎えて公演を打てることもいいことだと思います。
しかし公演の都度、そう言ったことをやっていれば、話題作りもしやすく観客動員数やチケットの売上は見込めるかもしれないけれど、そこから先の作品的な発展は難しいと思う。
作り手は「誰をゲストに呼ぶか」よりも、『良い脚本作り』『稽古』『意識と価値観、ヴィジョンの統一』にもっと時間をかけて取り組むべきだと思います。
動員数もチケットの売上も、作品が面白くないことには絶対に伸びないでしょう。
『面白い(“笑わせる、”ということだけではなくて)、良質な作品を作ること!』、これがまず最優先であるべきです。

でも俺はこういった形の公演は好きではありません。やっていることがテレビと変わりません。
アイドル的な彼らが人気がありお客さんを呼べること自体は素晴らしいことだと思う。それは何も否定しません。そういう彼らを迎えて公演を打てることもいいことだと思います。
しかし公演の都度、そう言ったことをやっていれば、話題作りもしやすく観客動員数やチケットの売上は見込めるかもしれないけれど、そこから先の作品的な発展は難しいと思う。
作り手は「誰をゲストに呼ぶか」よりも、『良い脚本作り』『稽古』『意識と価値観、ヴィジョンの統一』にもっと時間をかけて取り組むべきだと思います。
動員数もチケットの売上も、作品が面白くないことには絶対に伸びないでしょう。
『面白い(“笑わせる、”ということだけではなくて)、良質な作品を作ること!』、これがまず最優先であるべきです。
“男”の映画
最高に素晴らしい映画でした。
ミッキ―・ローク、昔のイメージとは全然違うものの、やはり、さすが、素晴らしい俳優です。
本当にミッキ―・ローク自身が投影されたようなストーリーと演出は、殆どドキュメンタリーに近いつくりになっていました。
身体を張って、心をこめて臨んだ作品であり役だったのがとても良く伝わります。
監督が「ミッキー・ローク主演」にこだわった理由は映画をみればわかります。
マリサ・トメイもとても良かった。
彼女の作品で思い出すのはやはり「いとこのビニー(My Cousin Vinie)」。主演のジョー・ぺシとのやり取りはとても見事!キャラクターもバッチリはまって魅力的でした。
今回のこの映画での役は、大きな挑戦だったのではないかと思いますが、見事にやりきっていました。

「The Wrestler」 オフィシャルサイト
本編が終わり、エンドロールになっても席を立つ人は殆どいなくて、皆が映画の余韻とブルース・スプリングスティーンの曲に浸っていました。
この映画にあの曲・・・立つ気にはなりません。
“男”の映画でした。
夢と勇気と力を与えてくれる素敵な作品です。

ミッキ―・ローク、昔のイメージとは全然違うものの、やはり、さすが、素晴らしい俳優です。
本当にミッキ―・ローク自身が投影されたようなストーリーと演出は、殆どドキュメンタリーに近いつくりになっていました。
身体を張って、心をこめて臨んだ作品であり役だったのがとても良く伝わります。
監督が「ミッキー・ローク主演」にこだわった理由は映画をみればわかります。
マリサ・トメイもとても良かった。
彼女の作品で思い出すのはやはり「いとこのビニー(My Cousin Vinie)」。主演のジョー・ぺシとのやり取りはとても見事!キャラクターもバッチリはまって魅力的でした。
今回のこの映画での役は、大きな挑戦だったのではないかと思いますが、見事にやりきっていました。

「The Wrestler」 オフィシャルサイト
本編が終わり、エンドロールになっても席を立つ人は殆どいなくて、皆が映画の余韻とブルース・スプリングスティーンの曲に浸っていました。
この映画にあの曲・・・立つ気にはなりません。
“男”の映画でした。
夢と勇気と力を与えてくれる素敵な作品です。
Time flyies
反面教師
素晴らしい映画に出会えた日は、その作品の余韻が続き、その作品を思い返してはまた浸り・・・中々寝られなかったりもします。
駄目な映画を見てしまった日には、腹立たしくて寝られなかったりもします。
今日は「駄目な映画の日」なってしまいました(涙)。
強烈な作品でした。
映画によっては「期待しないで観に行く」と言う方もいることと思います。俺もそういう時はあります。しかし、本当は心の底には「何かしら良い所があって欲しい」という期待は必ずあります。せっかく時間とお金を使い劇場まで足を運んで観に行くんですから。
でも・・・、それが見つけられなかった時、作品に共感できるものが何も無かった時、・・・とても虚しくなります。
今日は映画を観ている最中に怒りも湧いてきました。
そして、ある決意をしました。

駄目な映画を見てしまった日には、腹立たしくて寝られなかったりもします。
今日は「駄目な映画の日」なってしまいました(涙)。
強烈な作品でした。
映画によっては「期待しないで観に行く」と言う方もいることと思います。俺もそういう時はあります。しかし、本当は心の底には「何かしら良い所があって欲しい」という期待は必ずあります。せっかく時間とお金を使い劇場まで足を運んで観に行くんですから。
でも・・・、それが見つけられなかった時、作品に共感できるものが何も無かった時、・・・とても虚しくなります。
今日は映画を観ている最中に怒りも湧いてきました。
そして、ある決意をしました。
あの、それは、おかしいです。
昨日の夜、久々に某テレビドラマ(2時間サスペンスもの)を観ました。
・・・が、ビックリしました。そして思わず大笑いした後、居たたまれない気持ちになってしまいました。
そのドラマは途中から観ました。程なく劇中の犯人と思われる人が殺した相手をボートから川岸に投げ捨てるカットになったのですが、犯人が投げ捨てたのは明らかに、誰がどう見ても、一点の疑いも無く、「人形」でした。時間的にはほんの短いカットでしたが、人形がバレバレです。あれでは役者がどう頑張っても死体を投げ捨てるシーンは成立させられないです。人間の重さもないであろう、軽そうなその人形が河岸に落ちた瞬間、「ボコッ」という効果音。これも死体が投げ落とされた音には聞こえなかった。その瞬間にドラマ全体のリアリティは失われました(汗)。もうまともには観られません。ストーリー云々する以前の問題です。
出演している方々の役者の技量にも落差がありすぎでした。あまりにもバランスが取れていない。酷い人は全く芝居が成立していない。同じ地域に生活しているであろう人達の設定なのに、ある人は地元の言葉を話し、ある人は標準語を話す。
ある方は、小道具の内側に仕込んでいるカンニングペーパーを「読んで」いました。恐らくはロケ先の地元の方で、役者の方ではないんだと思います。
他にも色々と、観ていて「えっ!?」と思うところが満載でした。その度にテレビの前でツッコミを入れてしまいます。
公共の電波で発信しているテレビドラマですが、これではいくらなんでも・・・。
映像でも舞台でも、「やればいい」「作ればいい」と言うわけではありません。仮に製作費や製作日数が少ないとしても、それを言い訳にしてはいけません。現に昨日観たドラマの駄目な部分は、お金や時間に関わらず、修正できる(すべき)点が多々、多々ありました。
これでは駄目です!駄目なんです!
ものを作るなら、ちゃんと作るべきです。
面白いテレビドラマや映画が何故面白いのか、面白くないものは何故そうなのか、作品作りに関わる者ならば研究して当たり前。自分の尺度だけで仕事をしていても、何も新しいものは生まれない。

・・・が、ビックリしました。そして思わず大笑いした後、居たたまれない気持ちになってしまいました。
そのドラマは途中から観ました。程なく劇中の犯人と思われる人が殺した相手をボートから川岸に投げ捨てるカットになったのですが、犯人が投げ捨てたのは明らかに、誰がどう見ても、一点の疑いも無く、「人形」でした。時間的にはほんの短いカットでしたが、人形がバレバレです。あれでは役者がどう頑張っても死体を投げ捨てるシーンは成立させられないです。人間の重さもないであろう、軽そうなその人形が河岸に落ちた瞬間、「ボコッ」という効果音。これも死体が投げ落とされた音には聞こえなかった。その瞬間にドラマ全体のリアリティは失われました(汗)。もうまともには観られません。ストーリー云々する以前の問題です。
出演している方々の役者の技量にも落差がありすぎでした。あまりにもバランスが取れていない。酷い人は全く芝居が成立していない。同じ地域に生活しているであろう人達の設定なのに、ある人は地元の言葉を話し、ある人は標準語を話す。
ある方は、小道具の内側に仕込んでいるカンニングペーパーを「読んで」いました。恐らくはロケ先の地元の方で、役者の方ではないんだと思います。
他にも色々と、観ていて「えっ!?」と思うところが満載でした。その度にテレビの前でツッコミを入れてしまいます。
公共の電波で発信しているテレビドラマですが、これではいくらなんでも・・・。
映像でも舞台でも、「やればいい」「作ればいい」と言うわけではありません。仮に製作費や製作日数が少ないとしても、それを言い訳にしてはいけません。現に昨日観たドラマの駄目な部分は、お金や時間に関わらず、修正できる(すべき)点が多々、多々ありました。
これでは駄目です!駄目なんです!
ものを作るなら、ちゃんと作るべきです。
面白いテレビドラマや映画が何故面白いのか、面白くないものは何故そうなのか、作品作りに関わる者ならば研究して当たり前。自分の尺度だけで仕事をしていても、何も新しいものは生まれない。





